おもいで。

2002年3月2日
どこにいるのだろう

いつしか僕はひとりで

方角を見失い

時代の群れにはぐれた

どこへいけばいい

これから夜がくるのに

ありふれた地図だけじゃ

探せやしないこの場所

想い出を置き去りにして

自分の道を歩き始めよう

想い出を置き去りにして

遠回りでも構わないから
あしおとが聴こえる
僕だけに 
聴こえる

あしおとが聴こえる
君だけに
聴こえる
たとえば

花なら季節に枯れ落ちる

たとえば

星なら夜明けにきえる


もし


僕が僕でなかったなら

君を苦しめはしなかった


もし

君が君でなかったなら

繋いだ手が

ほどけはしない


ひとつ ふたつ みっつ


こえが こえが

そっと胸にとどくなら


水のように

絹のように


微笑んで

夜明け前に綺麗な嘘をつく


愛している、と

綺麗な嘘をつく

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